halekurani diary

初めまして。ひとり美容室を営んでおります。たくさんのお客様から教えてもらったこと、学んだこと、そして、日々、見たこと、感じたことを綴ります。

無いと全部

今日は真面目な お話( -д-)

 

先日…とは言え3年前になります。

不思議な体験…あれは、体験なのか?

それは…一言で言うとしたら

 

 

無いと全部が同時に起きたという事!

 

 

何じゃ~それ~って感じですが(*´・ω・)

言葉にするのは難しいな。

でも、言葉にするとしたら

そんな感じ…

 

リビングのソファーで ひとり

座っていたのでした。

何も考えていませんでした。

完全に思考が止まっている状態

あんなに長い間 思考が

止まっているなんて

むしろ 思考が出るのを待っていた

のでした。

暫くすると 思考が現れました。

 

現れた!

 

いつもなら 思考が現れると

そこに感情が乗っかって

 

思考と感情=私  それは‥私

 

 

その日は、現れたものを 

ただ見ているだけ。

感情も入れず 判断もしていない

 

 

すると、次の思考が現れたのです。

次から次へと波打つ様に

 

思考の波は 現れては消え

現れては消えを 繰り返し。

消えゆく姿となりました。

 

思考は、私では なかったのです。

 

思考は 現れては消えるものだった。

 

私は 長い間 思考は私だと

思っていました。

判断と言う思考で

思い込んでいたのでした。

 

時に思考は 暴走します。

時に思考に感情が加わり 囚われる事も

思考と感情を集めて苦しんでいた事も

 

ただ、消えて行くのを

眺めていれば良かったものを

 

今では、いつでも 思考を止める事が

出来ます。

もし、現れても 消えゆく姿だと

知っています。

元々、思考は無いのだから。

過去の記憶

投影しているに過ぎない幻想

 

そうだ。無いんだった

無いと思い出した瞬間

 

消えゆく姿となった時

全部だったのだと気づいて 

全部と調和している事に高揚するのでした。

 

 

 

 

今日、

初めて来店したお客さまがいらっしゃいましたその方は私がカットをしている間中

ずっと泣いておられました。

父が

昨日亡くなったと言いながら

次々と溢れる涙を流しておりました。

あまりにも泣きじゃくっているのを見て

可哀想に思い

 

慰めようと 思いました。

人間は、死というものを

とても、重く捉えています。

 

死を伝えられた者は、悪い事を聞いた様に

黙ってしまったり 

お悔やみ申し上げます と言ったり

します。

 

泣いている本人は そんな事では

苦しさは なくなりません。

 

悲しくて苦しいのだと思いました。

 

なので、私は 

悲しいを全部聞く事にしたのです。

 

相手は かなりデリケートになっているので

優しく包み込む様に

聞き出したのでした。

 

残された者は 

これで良かったのかと悔やみ、

優しくしてもらった事を思い出し

もう、二度と会えないのだと

虚無感を感じて、不安の波と孤独感

に打ちのめされるのです。

繰り返し 悲しみの渦に囚われて

話ながらも 涙は溢れ止まりません。

 

気が済むまで 幾度となく聞いていると

少し軽くなったのか ふと‥

どうしたら 苦しみが無くなるのかと

聞かれたので…

思考を今直ぐに止めたら

無くなりますよと 優しく言うと

大きく頷いて 真剣な眼差しに変わったので

 

続けて私が

無いと全部の体験を 一通り話すと

 

涙のせいで 大きく腫れた瞼の奥にある

瞳が真っ直ぐこちらに向けて

私の瞳をとらえています。

 

本で読んだ事があると言うのです。

 

へ~私と同じ体験をした人が

他にもいるのか~

そして彼女は、

意味が分からないまま気になって

いたのだと言いました。

 

気になっていたのでしたら 思考が

投影していると言う事を既に

気づかれているのでしょう。と

申し上げたら 

頬に涙の跡をつけながら

ニッコリと口角を上げて

笑顔になりました。
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